附属建物「敷地権割合0」の敷地権の表示の記載方法
2026.4.7
初投稿です!
分譲マンションの登記において、物置などの附属建物に「敷地権割合0」と記載するケースがあります。一見不思議なこの「0」という数字、「権利はあるけれど、持分は主たる建物にまとめて預けている」という状態を指しています。
登記簿と申請書を並べて、その仕組みを紐解いてみましょう。
1. 元の登記簿(表題部)の構造
まずは、法務局に備え付けられている登記簿(表題部)のイメージです。ここがすべての情報の「抽出元」になります。
■ 専有部分の建物の表示
| 項目 | 内容 |
| 家屋番号 | 海岸通一丁目101番の305 |
| 建物の名称 | 305 |
| 床面積 | 3階部分 75.50平方メートル |
■ 附属建物の表示
| 項目 | 内容 |
| 符号 | 1 |
| 種類 | 物置 |
| 床面積 | 3階部分 0.70平方メートル |
■ 敷地権の表示(ここがポイント!)
| 敷地権の対象 | 敷地権の種類 | 敷地権の割合 | 備考 |
| 主たる建物 | 所有権 | 2,500,000分の15,600 | |
| 附属建物 | 所有権 | 2,500,000分の0 | 符号1の附属建物の敷地権 |
2. なぜ「0」と記載されるのか?
不動産登記の実務では、マンションの敷地を利用する権利(持分)は、計算をシンプルにするために専有部分(居宅部分)に一括して割り振るのが一般的です。
しかし、附属建物(物置)も「敷地権付き建物」の一部である以上、登記簿上は「この物置にも敷地権が付いていますよ」と公示しなければなりません。二重に持分が発生するのを防ぎつつ、敷地権との一体性を示すために、形式上「割合0」という特殊な表現が使われるのです。
3. 登記申請書への「データ抽出」と記載例
【附属建物の表示】
- 符号: 1
- 種類: 物置
- 構造: 鉄筋コンクリート造1階建
- 床面積: 地下1階部分 0.70平方メートル
【附属建物の敷地権の表示】
- 敷地権の種類: 所有権(主たる建物と同じ種類を抽出)
- 敷地権の割合: 2,500,000分の0
- 備考:「符号1の附属建物の敷地権」と明記
実務のヒント
最近の新築マンションの案件では、この「割合0」の記載が標準化されています。
- 抽出のコツ: 登記簿の「備考」欄に書かれている「符号◯の〜」という文言を見落とさないこと。
初投稿がマニアックな内容になりました。。
